*光が射し込んだ里山の森
長野県では4月から長野県森林づくり県民税(森林税)が導入される。
去年12月の県議会で賛成多数で可決された。
個人に対して県民税に年500円を、
法人には法人県民税に5%を上乗せし、
総額で6億8000万円の税収を見込むというもの。
今、身近な森林、里山は手入れがされず見放され、
ごみが散乱し荒れ放題となっている。
そんな荒れた森林を再生させるための
間伐費用に充てようというもの。
*間伐とは、成長のよい木を残し、他の木を間引くこと。
残した木を質の良い木として育てるためにも、
また木と木の間に適度な間隔を空けて日光を差し込ませ
下草が生える健全な森林をつくるためにも必要な作業。
*我が家の主、ヒカルさんも伐採中。
私も一応きこり免許あります!
最初はすばらしい税金だ!と単純に思ってしまった。
でも、いろいろと話を聞くうちに、
ん?なんだかおかしくないか?と思い始めた。
●まず一つは、森林税を私有林の間伐に充てるということ。
間伐されずに荒れ果てた山は私有林が多い。
将来的に収益の見込めない山に、山主はお金をかけない。
せっかく先祖様から受け継いだ「大切な山」なのに、
自腹を切ってでも山を守る気がないみたい。
実際には相当額の補助金も出ていて、
山主の負担は現行で約3割・・・・
それを森林税で1割負担に減らそうと言うのは虫が良すぎる。
●二つ目は、県民税としていること。
県民から6億8000万円ものお金を取るくらいなら、
県で財源がどうして確保できないのか。
公共事業のかたまりであるダム建設の
穴あきダムに3500億もの税金が使われる。
他にも土木工事などに多くの税金が使われ、
この、信州の宝である森林を守るのは、県民税?
住民をばかにしているとしか思えない。
森林が崩壊され、生態系に異常事態がおきてるのに
たったの7億弱のお金で何ができるのか。
●だれが間伐するのか
結局は県民税を使って間伐作業をするのは
森林組合や、行政と仲の良い一部の人たちじゃないのか。
地元で一生懸命やっているキコリさんたちや
個人でやっている森林伐採業者の仕事となったりすれば、
地元の雇用も潤うし、不公平がない。
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治山対策や、魅力的な職場環境の整備、
薪ストーブやペレットストーブの普及、
木質バイオマス事業の拡大など、
森林整備の他にも、地球の未来がかかっている
地球温暖化問題に密着していることは多い。
私が活動している医師不足の問題にしろ、
今やらなくてはならない問題が
いつも後回しになるのはどうしてだろう。
すべてが多数決の民主主義。
いくら反対意見をいっても流されてしまう。
何かできることはないかな・・・
森林税に賛成?反対?